3. 私達は、我慢しなければいけない。

ロッテファンミが終わってしばらく経った頃、私達オンリーの間では、密かにあるメッセージが回っていました。それは、海外サイトから発せられたもので、オンリーに限って回すように、という注釈がつけられていました。私のところへは、実に3ヶ所からその情報が回されました。ですから、こう書けば、オンリーなら何のことを指しているのかがわかるでしょう。
その内容や是非については、お話することはしませんが、多くのオンリーは、それを信じると共に、やりきれない気持ちになったものでした。
何故、彼だけが、こんな目にあわなければいけないのか。
サセンにしても、彼だけが批判されなければいけないのか。

今までも繰り返し行われてきたこと。
何か不都合があれば、すべて彼に責任があるようにいわれてきたこと。
それは、歌手としての彼に全く関係のない、C-jesの不手際としかいいようのない案件でも、彼が矢面に立たされました。
まるで、JYJに関することは、全て彼が悪いかのように。

私達オンリーはその度に思ったはずです。
どうして、彼だけが、こんな扱いをされるのか。

ロッテファンミでの件が、ショックだったこと、そして、その後のサセンに関するメールがショックだったこと。
その二つのことを私は、当時、交流していたあるジェジュンペンに話しました。驚いたことに彼女は、
この2つのことを全く知りませんでした。オンリーだけに回されるように言われたメッセージは、彼女には回されず、それは、彼女が、多くのオンリーからオンリーではないと思われていたからなのかもしれません。
彼女は、私などよりもずっと古くからのファンであり、ファン社会にも詳しい人です。多くの管理人と交流し、5人時代には、5人のブログを、3人になってからは3人のブログをし、他のメンバーファンとも交流を続けている人です。
その彼女が、私に話したことは、今でもハッキリ覚えています。

「5人時代、ジェジュンが日本活動のメインだった。いつもセンターにいて、誰よりもたくさんのパートを歌い、誰よりもインタビューに答え、誰よりも目立ち、誰よりも優遇されていた。そのことは、ジェジュンファンにとったら、たまらなく嬉しいことだったけれど、他のメンバーやメンバーのファンはどう思っていたか考えたことがある?」
「いつもジェジュンがメインで、ちやほやされ、歌だって、他のメンバーはろくに歌わせてもらえなかった。
バラエティー番組でもTVに映るのは、いつもジェジュン。インタビューに答えるのもジェジュン。他のメンバーは、画面の端に少し映るかどうか。そんな扱いをされてたメンバーやファンの事を考えたことある?」
3人になって、ジェジュンが酷い扱いされてるように感じるのは、間違いなんだよね。これが当たり前なんだよ。
今まで、ジェジュンやジェジュンファンは、いい思いをした分、これからは我慢するのが当然なんだよ」
彼女は、いかに彼が日本活動で優遇されてきたか、そして、その間、他のメンバーやファンはどれだけ悔しい思いをしてきたか。
JYJになって、ジェジュンが引っ込み、彼だけが理不尽な扱いを受けているのは、今までの当然の報いで、我慢しなければならない。
我慢するのが当たり前、と言ったのです。
ジェジュンもジェジュンファンも我慢しなきゃね、と。

私は、彼女の言った、他のメンバーや他のメンバーのファンがどのように思っているか全く知りません。ですから、これが正しいのか正しくないのかも全くわからない。
ただ、彼女のように考え、感じているファンがいるということは事実なのです。そして、彼女は、「ジェジュンオンリー」と言い切ります。「他のメンバーも好きで、その上でジェジュンを好きなのが正しいオンリー」だと言いました。ですから、彼が事務所から、不当な扱いを受けていても、それが全く是正されず、同じようにアルバムを出し、コンサートツアーを組んで、私達ジェジュンファンが不平等だと感じる事柄があっても、それらは、すべて、今まで彼だけが特別扱いされた報いであって、それに対して何も感じないし、何も言わなくても、それは当たり前だ、と考えなければいけない、と彼女は言ったのです。
それが正しいファンのあり方で、彼自身もそれを受け止めるのが当然だ、と。

 

4.C-jesの方針なのか

同じグループにいて、苦楽を共にしていたからこそ、彼は、メンバーを愛し、メンバーがいないと生きていけないと言い、メンバーの活動にかぶらないように、自分の活動を制限し、JYJとしての活動を望んでいたのに、メンバーやメンバーのファンはそうではなかった、と言うのでしょうか

JYJになって、やっとジェジュンメインでなくなり、これからは、思う存分、自分達のやりたいようにやる。
それがJYJというグループなのだということでしょうか。
そして、その為には、親族や本人が役員や株主であるメリットを存分に生かして有利に仕事をし、事務所内で有利なポジションを取るのは、当たり前のことなのでしょうか。
彼のように、親族が役員でもなく、子会社に100%出資したのでもなく、彼自身が株主でもない、単なるアーティストとして契約している身分では、他のメンバー達との待遇に差がつけられて当然なのかもしれません。
彼女のこの言葉を聞いて、私は、ジェジュンファンと言う多くの人が、彼が他のメンバーと明らかに違う扱いを受けていても、それを妄想だといい、おかしいとは思わないこと。

メンバー間に扱いの不平等があっても、異論を感じないことは、こういう理由だったからなのか、と思ったのです。確かに彼は、日本活動で他のメンバーより優遇されてきたかもしれません。
他のメンバーより多くのパートを歌い、他のメンバーよりメディアに露出した。今でも東方神起というと、多くの一般の人は、「真ん中にいた茶髪の綺麗な子」「ドラマに出ていた子」と彼のことを覚えている人が多くいます。
それは、他のメンバーよりも人の記憶に残っているでしょう。
しかし、それは、彼が望んでそうしたのではなく、あくまでも事務所の方針でした。

今、C-jesは、所属事務所ではなく、単なるマネージメントの会社にしか過ぎません。エージェント契約をし、仕事を依頼する。あくまでも彼らがC-jesを雇う立場のはずでした。
しかし、同族企業が多く、一族の結びつきの強い韓国社会において、そういう欧米式のビジネス関係の構築は無理だったのかもしれません。
JYJをファミリーと平気で呼ぶ、ぺク氏の感覚も、韓国では、ごく当たり前のことなのです。

C-jesは、いつの間にか、立場を変え、メンバーとの力関係も変化しました。
今、完全に、C-jesは、所属事務所としての顔を見せます。
それなら、どのメンバーを優遇し、どのメンバーを優遇しないのか、事務所の方針として、仕事をコントロールすることも出来るでしょう。

マネージメントだけを依頼するエージェント契約を結んでいても、企業は、仕事の依頼は、先ずC-jesにするでしょう。
C-jesが担当窓口なのですから。
しかし、その窓口となる事務所に、メンバーに対する考えに差があり、事務所の有利になるような仕事方針があれば、それは、本当に公平な形で仕事の依頼を本人に取り次ぐのでしょうか。
ジャッカルや、ソロコンの時の当然あっても然るべき仕事の依頼(舞台挨拶や広告、メディアへの露出など)における私達が感じた不自然さは、本当にすべて彼自身に仕事の依頼が伝えられ、彼が選んだ結果だったのでしょうか。未だに出ない横浜アリーナでの記事(韓流雑誌にすら、彼のソロコンに関する記事はほとんどなかったように記憶します)、DVDの発売。彼が、「今日は収録日です!」と張り切ってツイしたのですから、当然、それは彼の中で予定されていた案件だったはずです。
その発売予定は、他のメンバーに比べ、余りにも違う扱いではないでしょうか。
それも、JYJというグループになり、事務所の方針がそうなのであれば、彼も私達も受け入れなくてはいけない?

事務所は、当然、経営をしていかなければならない。
そこには、代表者の考えが色濃く反映されます。たとえ、エージェント契約を結んでいたとしても、
普通に所属契約を結んでいるタレントがいる以上、C-jesは、事務所を大きくし、芸能界の中で力をもっていかなくてはいけません。
最近の有力な俳優との契約など、C-jesは、芸能事務所としての色合いを強く打ち出しています。
クォン・サンウのマネージャーであったぺク氏の得意分野は、当然俳優関係であって、音楽関係ではありません。
そこが、音楽事務所であったSMやエイベックスと根本的に違うところであり、音楽分野に関しては素人に近い感覚だと思われても致し方ないのではないでしょうか。
事務所に音楽プロデューサーが一人もいないという事は、音楽の興行に関しては、誰も適切なアドバイスをすることが出来ないということです。
そして、自分が一番だと思う韓国の経営者の一般的な考えは、事務所が小さい時には、謙虚で、力を持つようになるとその所属タレントにも取引先にも横柄な態度に変化する、ということです。
C-jesは、最初から、ぺク氏が存在感をアピールした事務所でした。
そうであるなら、ぺク氏の考えや意向が色濃く反映された事務所になるでしょう。その時、単にアーティストとして契約している人間と、事務所の経営に大きく関わってくる人間とでは、自ずと扱いに変化があっても然るべきなのかもしれません。そして、日本活動を強く望む彼と、あくまでも日本は、アジアの国の一つとしてしか見ない価値観しかないぺク氏とでは、日本活動に対する考え方も取り組み方も違って当たり前のことでしょう。

日常の些細な場面、また、何か日本に関することが話題になる場面で、この違いが浮き彫りになる会話は、当然、親日家とそうでない一般の韓国人とでは如実に現れるのではないでしょうか。
彼が日本にこだわり、日本活動を切望する姿を横で見ながら、ぺク氏は、何を考えるでしょうか。
反対に、何度も何度も契約寸前まで行った日本事務所との案件を平気で反古にし、
裁判所と合議まで出来ていたエイベックスとの和解を裁判当日、その場で反古にする考えの事務所の態度に彼は一体何を感じて過ごすのでしょう。

サセン以降、彼は、以前ほどJYJにこだわらなくなったように見えるのは私だけでしょうか。
横浜でソロコンサートをした彼は、自分の中に確かな手応えを感じて韓国へ戻ったはずです。
メンバーがソロ活動を優先する態度を見ながら、やっと自分のことを考えるようになったのではないのでしょうか。

日本活動に対する気持ちは、彼と二人のメンバーとでは、明らかに違う事は誰の目にも明らかだと思います。
韓国人として、日本への特別な思いよりは、日本もアジアの中の一つの国として、ある時期は国家戦略の一貫として日本をターゲットにしただけであって、今、そのターゲットは中国へと完全にシフトしていくのは、
韓国人として当たり前のことなのではないでしょうか。メンバーが日本へのこだわりを彼ほど見せないのと同じように、それぞれのファンが自分の好きな人に対する日本活動への思いも、温度差があるのを感じるのは私だけでしょうか。私は、そういう現実を受け止めざるを得ない上で、私達は、彼の日本への思い、日本活動への切実な気持ちを感じれば感じるほど、日本人として、彼だけを応援したくなる気持ちへと傾いていったのかもしれません。
私達ジェジュンオンリーは、彼が日本活動にこだわるように、どうしても彼の日本活動を諦めることは出来ないのです。
何年かかっても、彼が、日本で活動を再開し、日本語の歌を歌い、日本語でCDを発売する。日本のTVに出演する。
これらは、私達の悲願です。

先日、私のブログに少女時代の男性ファンと言われる方からメッセージを頂きました。
「震災の時にジェジュンがすぐに出したメッセージに感銘を受け、それ以降、彼のことをいろいろと調べた。彼の置かれている大変な立場を知ると共に、一人の日本人として、韓国の若者の日本への思いを応援したいと思います」と書かれてありました。
本当に一人の日本人として、芸能人でもない一人の韓国の若者としての日本への思いを何とかしたいのだという願いが、オンリーの気持ちの根底にあるものだと思います。

来年、JYJとしての活動が再開される、と報道にありました。仁川アジア大会の広報大使を務める役柄では、必ず、JYJとしての実質的な活動が必要とされるでしょう。
兵役を控え、残された時間は、あとわずかしかないのです。
私達は、日本語の彼のアルバムを兵役前に手にすることが出来るのでしょうか。

彼に残されたカードは、あと2枚。
このカードを彼がいつ切って来るのか。

彼が、何物にもとらわれず、彼の意志で、そのカードを切ってくる日を待ちたいと思うのです。

「これが罰なんだ」そういった彼のツイは、今のこの理不尽な状況を、彼も私達ファンも「報い」だと思って受け止めるしかない、ということだったのでしょうか。

 

追伸

旭日旗の使用(旭日旗は、海上自衛隊の旗として現在使用されています。米国や韓国との合同軍事練習の場合、海上自衛隊は、それをつけた船舶で練習に参加しています)の禁止を法律で可決しようとしている韓国の姿勢は、反日主義を法律で国民に強要し、それに違反したものに罰則を加えるということを明文化する動きと言われています。韓国の反日主義は、現大統領になって、今までになく酷い状態となり、近年になく、最悪の状況だと言われています。
私の知人も、現在の状況が余りにも酷いので、韓国との取引を見直すと言っていました。
政治と文化、スポーツの交流は、区別してきた日本人にとって、何もかも同じ土壌で考え、国民に文化もスポーツも政治的行動を強要しようとする韓国政府のあり方は、余りにも馴染めません。
どんなに政治的に険悪な状況であっても、文化やスポーツというカードを手放してしまったら、人間としての交流は出来ないと私は考えます。こういう状況を感じる度に、日本という国が、自由であり、表現も言論の自由も国家で保障されていることを強く感じるのです。

親日家の彼がもっとも敬愛した先輩は、パク・ヨンハ氏でした。ヨンハ氏も親日家で有名でしたね。
親日主義を貫くには、余りにも今の韓国社会は生きにくくなっています。今の彼の気持ちを支え、理解してくれる人は、彼の回りにいるのでしょうか。せめて、事務所の中やメンバーだけでも、彼の気持ちを理解してくれることを望むのも、私達日本人としての我が儘なのでしょうか。彼が、このような情勢と戦いながらも、決して日本への思いを諦めない気持ちに、一人の日本人として、堪らない気持ちになるのです。