ジェジュンのオンラインコンサート。

セトリは次のようなものだった。

 

9+1

Thing To Love(ドラマ私生活OST)

Run Away

One Kiss

Mine

Time of sea

Tender love

守ってあげる

Just Another Girl

Luvholic

Kiss B

Good Morning Night

Now is Good

 

以上の13曲。

オンラインコンサートとしては曲数は多くない。

彼の場合は、かなりMCが入る。

私は近年、彼以外の歌手のコンサートにかなり出かけたが、彼ほどMCの多い歌手はいない。

彼の場合、数曲を続けて歌うということは、ほぼなく、1曲歌えば、MCが入る、というスタイルは相変わらず変わらないのだと思った。

彼らしい、と言えば彼らしいが、MCが入る度に音楽への集中度が切れる。

一度、MCなしで、彼の歌を集中して聴いてみたいと思うのは私だけだろうか。

 

今回のライブのセトリを見て思うのは、彼の楽曲の少なさである。

2013年にソロ歌手として正式にミニアルバム「I」を発売してから7年。

ミニアルバム2枚、フルアルバム2枚という数に対して、

日本での活動の3年間に出したものは、シングル3枚(来年1月には4枚目が発売)、カバーアルバム2枚、フルアルバム1枚、配信曲1枚。

この差は、日本での活動に専念していないにも関わらず(相変わらず行ったり来たり)日本でのレコーディングの多さを物語っている。それは反対に如何に彼が韓国では歌手活動が出来ていないかを証明した形であり、歌手として活動できるのは、どこなのかということをあらためて感じさせるものになった。

 

私は長年、彼の歌手活動を見てきて、彼から「歌うこと」への渇望は感じても、「音楽」に対する渇望を感じない。

それほどに彼に取って、「歌うこと」が出来なかった証明であり、「歌うこと」が出来て、初めてその先にある「音楽」に集中できるのかもしれない、と思っている。

彼が「音楽漬け」になるほど、音楽に向き合える環境になれば、もっと彼の音楽センスは花開くだろう。

日本という場所を与えられて、やっと彼はマトモに歌手としてのスタートラインに立ったのだと思う。

 

歌は全体的に悪くなかった。

ただ「守ってあげる」の中国版や最近のOSTを聴いていた限りでは、もっと伸びのある歌声を想定していたので、その部分では途中何度か疲れが見え、声に伸びがなく、勢いがなくなったのは残念だった。

また楽曲によっての歌い込み不足のバラツキは、そのまま声と彼のポテンシャルに現れていたように思う。

如何に歌手にとって、歌い込むことが大切なのか、ということを感じさせた。

 

セトリの中で印象に残ったのは、歌い込み不足と感じる「Time of sea」と「Thing To Love」

この曲は彼の中音域の魅力をたっぷりと伝えている楽曲で、特に「Time of sea」の歌い出しは、音楽の中に歌声が溶け込み、一体感を現していて、非常に彼の世界観を伝えるものだったと感じる。

このゆったりとした音楽の流れの中に声を載せて歌うというのが、彼が最も得意とするジャンルであり、このような楽曲で日本のオリジナル曲が出ればいいと感じた。

またこのセトリを見て感じるのは、彼が日本での歌手活動と韓国での歌手活動にハッキリとした線引きをしていることである。3カ国語で配信した「ノブレス」すら歌わなかったところを見ると、楽曲の権利関係で明らかに線引きされているのだということがわかる。

これが歌手としていいことなのか、どうかは疑問の残るところだ。

 

いずれにしても、記事にも書いたように当日の彼の様子を拝見しながら、彼は本当に楽しかったのかな、と思った。

確かに歌える場所があり、韓国から世界に向けて配信出来たことは、彼が今までのように韓国でドラマの仕事をするのではなく、歌手であり続けようとする意思の現れだったように思う。

当然の如く、来年も韓国と日本を行ったり来たりするのだろう。

韓国に滞在している間にどれだけ歌手としての活動が出来るか、それが彼の今後の歌手生命の命運の一旦を握っていることは確かなことである。

 

来年は35歳。

どんなに外見上、若くても、声帯はピークに近い。

長く歌い続けれるかどうかの瀬戸際であることには変わりなく、声帯をキープするには、「歌い続けること」が不可欠だ。その要件を彼が自ら選び取ることが出来るかどうかが、今後の歌手として成功するかどうかの大きな鍵になる。

 

 

近日中にもう1つ、記事を書くと思います。

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