この記事は、いつもの通り、私の個人的見解によるものです。

サセン動画公開以降、onlyは以前とは比べ物にならないぐらい増えました。onlyと言ってもいろいろな考えがあり、それを否定するものでもありません。

ただ、日本にonlyという概念がなかった頃から、onlyファンである私の最近感じたことを綴ろうと思います。

 

5人の東方神起の頃、Bigeastのメンバーであることは誇りだったと聞く。

それは、プライバシーの欠片もないほど追いかけ回す韓国のファンに比べて、日本のファンは一定の節度を持ってファン社会を構成していたからと聞く。

まるでストーカーのようにどこでも追いかけ回し、ホテルだろうが空港だろうが、疲れた表情を見せる彼らの画像をこれみよがしに撮影しては、自慢げにネットに公開する韓国ファンに比べて、日本の公式ファンクラブBigeastでは、空港でのファンの出待ち、入り待ちを禁止していた。

芸能人としての彼らにも守られるべきプライバシーはあるべきで、さらに多くの不特定多数の人が出入りする空港においては、ファンの送迎行為はファン以外の人間にとっては、単なる迷惑行為でしかない。それを禁止したのだった。

 

「日本ファンは、歌う時に、静かに聴いてくれる」

「日本では、普通に通りを歩いていても追いかけ回されることもなく、店で食事をすることもできる」ジェジュンの愛した日本ファンは、かつてそういうファンだったと聞いた。

 

JYJになり、ファンの中にあった暗黙の不文律は破られた。

空港での送迎はもちろん、今回は、彼の入国審査時の税関での画像が日本ファンによって撮影され、堂々とtwitterで流された。

これは明らかに法律に触れる行為だ。

画像を流出させた当人は、指摘されても何らお構いなしの態度だったと聞く。

 

彼が来日の時には、わざわざ韓国へ行き、同じ飛行機に乗って、日本へやって来る。空港内で彼のあとをつけ回し、画像を撮影してはtwitterであげる。海外公演の時は、いつも同じ服を着用し、高額な代金を支払って、同じ席を代行業者から購入してコンサートを観る。

韓国のサセンファンと交流をし、情報や画像を提供してもらって、twitterに流す。

これらの行為はまるでストーカーと同じだと思われても仕方ないかもしれない。

 

彼に覚えてもらうのに熱心なファンが多いのだと聞いた。

いつも同じ席に座って同じ服装をするのも、いつも彼を追いかけ回すのも、一瞬でも自分を彼の視覚が捉えることに執着する。少しでも彼が見てくれたら、それが何度も繰り返されたら、きっと彼は自分のことを覚えてくれるはずだという期待。その期待の為になら、彼を追いかけ回すことも、お金に糸目を付けずに高額なチケットを求めることも厭わない。

そうやって少しでも彼に近づきたい。

どんな海外公演もファンミも全て参加して、彼に少しでも自分を覚えてもらう。

彼の家族、親族に近づき、懇意になる。

彼の家族の来日時には、いつも送迎をし、特別な待遇を示すことで、特殊な関係を結ぼうとするファンサイトもある。

彼に近づきたい輩だらけの社会だ。

そんなに彼に近づきたい人が多いのだと初めて知った。

 

彼に疑似恋愛感情を持つファンは多いのだと聞かされた。

 

彼と一緒に撮影した画像をあげる女性を徹底的に攻撃する。

相手は誰なのかと追跡し、少しでも不利なところを見つけてはこき下ろす。

彼と撮影した女性が自慢げに画像を公開すると、女性に対してだけではなく、当の彼に対してまで、「脇が甘い」「詰めが甘い」と批判の目を傾ける。

 

彼は芸能人だ。トップアイドルだ。

撮影されてナンボの世界にいる人間だ。

ましてや、「一緒にお願いします」と言われれば多くの芸能人と同様、断ることは出来ないだろう。

彼自身は、撮影されたあと、その画像がどのように加工され公開されるかわからない。以前も3人で撮影した画像をカットし、さも彼と2人だけで撮影したかのように公開した関係者がいた。それぐらい彼と撮影することは、自慢したくなるぐらいのことなのだろう。

 

「公開したらダメだよ」と言ってファンの撮影に応じた彼の画像を、平気でネットに流したファンもいる。

「ダメだ」と言っても公開されるような中で、「脇が甘い」「詰めが甘い」と批判を繰り返す日本ファンは、自分がその対象になったとき、彼との画像を決して公開しないと言い切れるのか。

 

彼とのツーショットなら、誰でも自慢したくなるのではないのか。

それとも彼に、撮影した相手に一々、「絶対公開しないでよ」と言えとでも要求するのか。ファンはいつからこんなに偉くなったのかと思う。

そして、自分達が追いかけ回す行為は、サセン行為だとは露とも思わないのだろう。

 

韓流ファンになる特権は、その芸能人と一緒に食事会で食事をしたり、ロケ地で特別に出会えたりすることだと、JYJに関係ない韓流ファンの友人から聞いたことがある。

 

彼らは、実にファンに優しい。

来日時には、必ず直接テーブルを囲み、食事会がある。

当然、顔見知りになり、韓国へ出向いていけば、時間を取って、ファンと会ってくれる。

そういうところが堪らない魅力だ、と彼女は言った。

 

韓国の芸能人は、ファンサイトと密接な関係を構築する。

ファンサイトは、事務所と繋がり、マネージャーと繋がって、情報を取り、芸能人のスケジュールを把握する。

その見返りとして、事務所もマネージャーも、利益供与を要求し、本人も当然の如く受け入れる。

そうやって抜き差しならない関係を構築していくのが韓国芸能界の当たり前とされる部分だ。

多くのファンサイトの管理人は、そのサポート実績を基に、本人との特別な関係を構築しようとする。

食事会を行うのも、利益供与の一環の行為と言える。

そこに介在するのは、代行業者と呼ばれる人達である。コンサートやイベントでの良席の斡旋、本人に会える機会を作る。高額な代金の見返りとして、「個人的に、特別に、本人に会わせる」「本人の楽屋に入れる」「本人と握手出来る。ハイタッチ出来る」ファンにばらまかれる餌は、数限りない。

少しでも本人に近づきたいファンの心理を手玉にとって行く。

どれぐらいの特権をファンに与えることが出来るかが、代行業者の腕の見せどころだ。

 

しかし、そんな代行業者が一様に顔をしかめ、決してファンが求めても「うん」と首を縦に振らないスターがいる。

ジェジュンだ。

ジェジュンだけは、どの代行業者も一様に顔をしかめて、決して首を縦に振らない。

もし撮影現場にでも無断で連れていこうものなら、彼は酷く怖い顔で睨みつける。

「ジェジュン? ああ、ダメダメ! 彼だけはダメだ」

どの代行業者に聞いても同じ答が返ってくると聞いた。

 

5年前、ソウルコンサートの会場で、コンサートを終えたファン達をタクシー業者が誘って、ジェジュン達のあとを追い掛け回したことがある。

それまでも何度も追いかけ回されていた彼は、twitterで、彼らに対して酷く怒った。

サセン動画が公開されるまでは、彼は、そういうファンやファンを率先するタクシー業者や代行業者に対して、声を荒らげて怒ることも珍しくなかった。

 

未だにC-jesが削除依頼すらしようとしないサセン動画。

あの根本にあるのは、彼のそういう行為に対する批判だ。

 

彼を追いかけ回すことは、彼の最も嫌いとする行為だ。

その行為を平気で行う日本ファンが増えていると知った。

彼は、そういうファンの姿を見て、どう思うだろうか。

 

少しでも彼に近づきたい。

彼に覚えて欲しい。

彼の視界に入りたい。

 

そういうファンの行為をどのような感情で見ているのだろう。

 

彼がファン思いなのは有名だ。コンサートでは至れり尽くせり。

先日、行われた日韓のJJパーティーでも彼のファンに対する愛情を感じずにはいられなかった。

どんなファンサイトとも公平に平等に付き合うことでも有名だ。

タイの王女に要求されても、「あなただけにサインをすると他のファンに不公平になるから」と決してサインしなかった。

その割りに、偶然街角で出会ったファンには気軽にサインの求めに応じる。

彼は、特定のサイトにもファンにも決して特権を与えない。

それが彼のやり方だ。

 

プライベートな空間では一線をきちんとひいて、ケジメをつける代わりに、公のコンサートやイベントでは、これでもか、これでもかというぐらい、ファンに優しさと愛情を与える。

 

その彼の考え方の中に、特定のファンやファンサイトと特別懇意な関係を結ぼうとする気持ちはないように見える。

そのあり方が、酷く清潔で、彼に惹かれる要因だ。

 

私は彼に近づきたいと思ったこともなければ、疑似恋愛感情を持ったこともない。

コンサート会場で会えればそれで十分だ。

だから韓国で行われるファンミに参加したこともない。

彼の前に自分の姿を晒したいなどと思ったこともない。

だから、そうやって、少しでも彼に自分を印象づけたいという思いで彼を付回すファンの心情を理解することは出来ない。

近づいてどうするのだろう。恋人にでもなりたいのだろうか。

全く理解の範疇を超えていて、想像することも出来ない。

 

そして、先日の韓国のJJパーティーと横浜で行われたJJパーティーのクォリティーの違いにtwitterで直接、彼に苦情を送るファンが多かったと聞いて、尚更理解出来なかった。彼が事務所から、圧力を受けている状態を甘んじて受け入れていることに腹を立て、「いつになったら事務所を出るか」「平気で今の状態を続ける気なのか…」etc.etc.

 

日本ファンは要求してばかり。

 

彼の事務所での扱いを知りながら、彼にあれ以上の日本でのイベントを平気で求める気持ちが理解出来ない。

彼の今、置かれている立場では、ああいう形でしか、ファンイベントを行うことが出来ないということを理解出来ないファンが多いことに驚く。

トライアングルの放送があるからこそ、日本で個人ファンミを行うことを、C-jesは許可したのだ。そうでなければ、韓国に日本から多くのファンを呼び寄せることが出来るファンイベントを韓国で複数日開催したかったに決まっている。

事務所の何の功績にも繋がらない日本のファンミは、徹底的にシークレット扱いだった。おそらく殆ど事務所に利益はなかっただろう。

 

「トライアングル」のファンミだというのに、ドラマのOSTは一曲も歌われなかった。あれは、紛れも無く俳優ジェジュンではなく、歌手ジェジュンのファンミだった。

J-POPを好むファンの気持ちと自分のソロアルバムから選んだ3曲。

あれが彼の除隊後も必ず日本のステージに戻ってきて、歌手ジェジュンとして活動する、というメッセージの現れだった。

今の彼の立場の中での可能性ギリギリのステージだったに違いない。

もっと歌いたかったのは、誰よりも彼自身なのだ。それが許されない状況にあるということすら理解出来ないファンに、彼は何を思うのだろう。

 

最近の彼の行動を見ていると、事務所を全面的に100%無条件で信頼していた頃とは異なり、事務所への不信から、全く事務所を通さない仕事のやり方を経て、利用出来るところは利用しようというしたたかさが垣間見えるようになった。

それだけ、彼が大人として成長した証拠だと言える。

そうやって自分の事務所での立場を守りながら、入隊の時期を待つ。

 

私は彼が、横浜で日本ファンの為に与えてくれた特別な時間と思い出を大切にしたいと思っている。

あの二日間は、彼の心の中に間違いなく刻み込まれた二日間だったに違いない。

 

コンサートやドラマで会えるジェジュンで十分だ。

彼に何を要求するものでもなく、彼に近づきたいと思うものでもない。

そんな私は、この日本で特異なファンの一人なのかもしれない。