JYJコンサートが発表された。

同時に日本でシングルリリースの予定もあるという。

そのことについては、また別記事で書きたいと思うのだが…

 

トライアングルの撮影が終わり、ジェジュンのソロ活動は終わって、JYJ活動に専念した2ヶ月だった。アジアツアーが終わり、年内の活動の終息宣言が出されたあとの日本ツアー。

最初から織り込み済みだったのか、それとも笹原氏の言うようにやっと周辺環境が整ったのか。

どちらにしてもこれで年内いっぱい彼はJYJ活動に専念するのだろう。

 

昨年、ジェジュンはソロアルバムを出し、ソロコンサートを展開。4年の活動の中で初めて本格的にソロ活動を行なった。

 

ここに面白い記録がある。

この4年間の個人活動の回数の記録だ。

単純に比較することは個々の活動内容が異なる為に出来ないかもしれないが、非常に興味深い結果だ。

カウントされた個人活動は、主にメディアに露出した活動。ミュージカルやドラマ、映画などの出演に関するものは、最初の放送日、公演日のみが回数としてカウントされている。

この記録は、韓国のJYJファンサイトが公開している「JYJファンの為の記録、JYJクロニカル」の項目をメンバー別にカウントした。

http://recordsforjyjfans.blogspot.jp/p/jyj-chronicle.html

 

JYJとしてのグループ活動は含まず、個人活動のみをカウントしたものだ。

ジュンス  149回

ユチョン  102回

ジェジュン 108回

 

このうち、自分の活動に関係のない映画VIP試写会などの活動をのぞくと以下のようになる。

ジュンス  143回

ユチョン   93回

ジェジュン  96回

 

これでわかるようにジュンスが突出して多い。

例えば、4年前1韓国へ戻った年の10月以降の活動記録は特に顕著だ。

ジュンス   9回

ユチョン   8回

ジェジュン  1回

 

たった2ヶ月余りの活動において、JYJの活動を主にしていた2010年ですらこのようにばらつきは顕著で、ジュンスは、各年、コンスタンスに30回以上のメディア露出を数える。

コンサート活動に伴う露出が多いのは当然ながら、一切コンサート活動をしてこなかったユチョンとコンサート活動を昨年行なったジェジュンとの回数に殆ど差がないのも、如何に事務所が、ジェジュン以外の二人のメディア露出に熱心だったかがわかる。特にVIP試写会などという全く本人活動とは関係のない仕事への回数が、ジュンスは4年間にたった6回しかなく、一番多いジェジュンはその倍の12回を熟す。

 

私は、VIP試写会なる仕事にどれほどの価値があるか知らない。ただ、素人考えでは、メディア露出と言っても単なる被写体でしかすぎず、仕事と言えるほどのものだろうか、と感じる。それに比べ、コンサート活動をしなくてもユチョンは二度のCM単独出演をし、CMでの露出回数を加えるとジェジュンをはるかに凌ぐ回数になるだろう。

そして、ジュンスは、実にジェジュンの1.5倍の露出量だ。また仕事の全てが、試写会などの中身のないものではなく、インタビュー番組や、祝賀公演、ファンミと続く。多くの人間への認知には十分な仕事だ。

 

これらの待遇の違いが、ソロ契約を結んでいるものと結んでいないものとの差であるなら、ジェジュンは事務所の中でただ一人、異なる条件のもとに、個々の仕事において契約を結ぶ煩雑な作業をしながら、彼自身の頑張りの中で、仕事を作って来たことになる。

 

特に日本における横浜アリーナでのコンサート一連の仕事など、彼自身の手によって企画、立案されたものだと感じる個人的活動が多かった。

「ボスを守れ」では、ジェジュン監修のDVDが発売されたし、「ジャッカル」では、日本向けにメイキングDVDが発売されている。HMVとのコラボの切手企画など、彼自身のコネクションの中で企画された仕事であり、決して事務所を通して企画されたものではないということが一目瞭然なのだ。

 

東方神起を脱退し、JYJになった頃から彼はずっとソロ活動よりもJYJ活動を望んでいた。

それは誰もが知る周知の事実だ。

だから、2010年、韓国へ帰国してから彼は一年近くソロ活動をしなかった。この間、ジュンスもユチョンもそれぞれ熱心にソロ活動を行い、ソロとしての足場を固めた。

 

ジェジュンがソロ活動の「ボスを守れ」に出演を決めるまでの約10ヶ月間に彼個人としての仕事を行なったのは、実に二度だけ。

一つは個人写真集「Intermodulation」の発売。そしてもう一つは、雑誌「ELLE」への掲載である。それ以外、彼はただひたすらJYJコンサートツアーだけをこなした。

 

自分はソロ歌手にはならない、と言っていると聞き、頑なにソロ活動を拒んでいるように見えた。

東方神起から脱退し、JYJとしての音楽と活動を軌道に乗せていく事が先決であると考えているとも聞いた。

二人のメンバーが個人活動を熱心にする間、事務所は彼に何の仕事も与えなかった。ソロ契約をしていないのなら、彼自身がソロ活動の仕事を選ばない限り、仕事がないのが当たり前かもしれない。

 

メディアに出られない状況が続く中で「ドラマに出て、露出したらどうか」と父から勧められたことがボスへの出演を決めるきっかけになった、と彼は言っている。

それぐらい事務所は、彼にVIP試写会の仕事すら与えず、単独でメディアに出る仕事を与えなかった。

二人のメンバーが熱心にソロ活動をするのに比例して、JYJ活動は2012年3月のチリコンサートを最後に活動は全くなくなり、ロッテやNIIのファンミや広報大使の委嘱式に出演する程度の活動になってしまった。 JYJ活動の中で彼は決して自分を前に出そうとしなかったし、あくまでもJYJというグループの中の一人としての立場に徹しようとしているように思われ、メンバーの中で年長者であるための責任を一人で背負っているように思えた。

 

2012年3月。南米ツアー中に発覚したサセン問題で謝罪会見をし、帰国後、体調を崩して入院をした。

「生きてさえすればいい」とそれだけを願った一週間だった。

歌手も芸能界も彼が望むならやめればいい。ただ、生きてさえいてくれたらいいと本当に願い続けた。彼にこれ以上、傷ついて欲しくなかった。芸能人、歌手を続けることで彼が傷ついていくのが耐えられなかったのだ。

 

一週間後にtwitterに現れた彼は別人のようだった。ただの抜け殻のようにも思えた。

あのまま彼に仕事がなければ、彼はどうなっていたかわからないとも思う。彼のJYJやメンバーに対する思いとメンバーの思いが必ずしも一致したものではないと思えたのもこの頃だったし、その行き違いがことあるごとに顕著になりだしたのもこの頃が始まりだったように思う。

 

彼は「Dr.JIN」の出演に没頭することで立ち直っていくのを見ながら、忙しさが彼の精神を救ってくれているように感じた。

その頃を境に彼は、少しずつJYJ活動へのこだわりを捨て、自分だけの活動を見つめ始めたように思う。ドラマに出演する傍ら、アジア各地でファンミを行い、ほんの2、3曲歌を披露しただけで、ファンとの対話を熱心にした。

 

それは活動がなくても自分を覚えていてくれているだろうか、自分への愛情は変わらないだろうか、と彼自身が確かめたかったのかもしれない。彼は、あれほど好きだった歌手活動をすることはなかった。彼は彼だけを応援してくれるファンの気持ちをことあるごとに確かめているように思えた。

twitterで熱心に自分のプライベートを公開し、メディアに出られない分、自分で自分を広報した。

多くのツイやインタビューの中に常にファンへの気持ちを現す事で、私達は、彼と会えなくても彼の活動がなくても彼をすぐ身近に感じることができた。

そうやって彼は自分のファンの存在を確かめてきたように思う。

 

去年、彼は今までの思いを吹っ切るかのようにソロ活動に邁進した。始まりは事務所からの提案のミニアルバムだったかもしれない。

ファンとの対話を重視してきた彼がファンに初めてプレゼントしたアルバムとコンサートだった。バースデーコンを皮切りに今までの思いを噴出させるかのように日本でのファンミとコンサートを実現させ、ファンの思いを実現するかのようにフルアルバムを完成させた。

 

ドラマの出演を勧めた事務所の話を断り、「歌手活動に専念したいから」と音楽活動を選んだ。

今までJYJの歌手活動しかせず、あくまでもJYJのメンバーとしての姿しか見せなかった彼が、ソロ歌手として彼一人の姿を多くのファンに見せた。

そして多くのファンが、彼のソロ歌手としての姿に魅了され、オンリーファンへと転向した。

その活動は、彼自身の意志が隅々まで感じる事の出来る活動だった。活動のなかった彼をずっと見守り続け応援し続けたファンに対する彼からの愛情の現れのように感じた。特にずっと帰りたかった日本でのアリーナコンサートは、彼の日本と日本ファンへの愛情そのものだったと思う。彼がJYJ活動にこだわり、メンバーへの愛情をことあるごとに口にしていた頃、オンリーファンは冷遇された。

「彼はJYJでいることを望んでいるのに、メンバーを愛しているのに、どうして彼だけを応援するのか」と言われ、韓国では当たり前のオンリーが、日本では、まるで彼のファンでないかのように言われ続けた。東方神起時代からのファンは、彼だけを応援することが罪悪のように感じるほど、彼だけを好きだという感情を出すことが出来なかったと聞いた。

 

私のファン歴は4年。最初から彼だけを見つめてきて彼だけを応援してきた。

彼がソロ活動をしない3年間もずっと彼だけを見つめて彼だけを応援し続けてきた。

彼の心を思うとメンバーやJYJへの思いを持ち続ける彼が不憫でならなかった。

オンリーの中に他のメンバーに攻撃的な発言や感情を持つ人がいるのは、彼の心を不憫に思うあまりの結果なのかもしれない。

 

ソロ活動は、事務所の後押しのない彼が一人で頑張ってきた成果だ。

この4年間に彼がメディアに露出し続けてきた回数は、彼が一人で頑張ってきた成果にほかならない。

 

今年、トライアングルでのソロ活動の後、彼はJYJ活動に専念している。

JYJコンサートでのジェジュンとメンバーとのやり取り、そしてメンバーへの愛を口にする彼を見て、「オンリーにこだわるより、彼がJYJ活動に満足しているなら3人を応援するべき」と3人ペンに戻る流れもあると聞く。

「オンリーならJYJコンサートに来るな」という過激な発言をtwitter上で繰り返す3人ペン。

 

入隊までの短い残された時間、彼はJYJ活動に専念するのだろう。

JYJのメンバーは最高だと言い、メンバーへの愛をその口から語る。

その姿を見て、多くのファンがまたオンリーから3人ペンに転向するのかもしれない。

でも彼が残り少ない時間の中で、ドラマファンミを行えば、またそれらのファンは、やっぱり彼だけがいいと言うのだろうか。

彼がソロアルバムを再び出せば、やっぱり彼だけの歌声がいいとでも言うのだろうか。

 

私は、彼がどんな活動をしても構わない。

3人で活動しようと、ソロで活動しようと、私の気持ちは何も変わらない。

彼だけを応援する。

今までもこれからも、私はいつもオンリーだった。

彼が活動する限り、私は彼だけを応援し続ける。

オンリーであり続ける。

あなたはオンリーをやめますか?

 

Kuko