久しぶりにこのブログを書こうと思ったのは、つい先日、私がこれから進出していきたいと思う世界の人から、
「ジェジュ恋」を読んでいました、と言われたからだ。
その人は、8年間の私のファン生活の中では全く出会ったこともない人で、さらに元々はユチョンのファンだった。
ユチョンが好きでジェジュンも好きだった。
「ジェジュ恋を書いてた人だったんですね」と彼女は言った。
思いもかけず、そんなところで過去のブログの読者に出会ったのだ。
そして彼女にこの新しい場所を聞かれた。
だから、この記事ももしかしたら読みにきているかもしれない。
最近、何人かから、「古いファンが疲れている。離れる人もいる」と聞いた。
決して手に入らないと思っていた日本活動が再開され、彼は歌手として日本に戻ってきた。
夢のような日々が続き、さあ、これから安定した日本活動が出来ると安心したのも束の間、
去年のエイプリルフールでの出来事の後、日本での活動が自粛になり結局彼は韓国に帰ってしまった。
コロナ禍の中で、この2年、戻ってきたのは、たった一度。
それも隔離期間を除けば、たった1週間で韓国に戻ってしまった。
その後は年末に一度、歌番組に出たきりで、歌手活動を全くしていない。
今、彼はドラマ撮影に全力を注いでいる。
この1年、全く歌手活動をせずに、結局、彼が選んだのはドラマだった。
また以前の韓国での活動に戻ってしまったのだ。
そんな中で先日行われた韓国フェスティバルでの歌は、あまりにもお粗末なものだった。
それを聴いて、失望したファンも多かった、と聞かされた。
やっぱり歌手活動に専念する気持ちはないのだ。
韓国での露出が増えれば、日本で活動する必要などなくなる。
ラジオやバラエティに出て、さらにドラマと順調に韓国での活動を行っている。
そのうち、韓国で歌も歌えるようになれば、彼は日本に戻る必要などなくなる。
口ではいろいろ言っても日本に戻って以前のように日本に住み活動するようには思えない、ということなのだろう。
もう待っているのは疲れた、希望が見えない、と聞かされた。
私はファン社会を離れて3年経った。
だからファン社会で何が起きているのか、どんな気持ちでファンがいるのかもよく知らない。
ただ、そんなに不安に感じているファンが多いというのが意外だった。
なぜなら、私は全く不安に思ったことがないからだ。
11年前に彼のファンになった時から、彼が歌手にならないと思ったことは一度もない。
必ず彼は日本に戻ってくるし、ソロ歌手になると思っていた。
そう信じていた。
こんなことを書けば、またファンから攻撃されるのかもしれないが、
私は彼が心の底から、今のドラマの撮影を楽しんでいるとは思えない。
確かに全力で彼はドラマの撮影をしている。
しかし、彼がドラマの撮影を選んだのは、その仕事しか韓国にはなかったからだ。
彼は口癖のように「ライブがしたい」と言っている。
「ライブがしたい」というのは、歌手活動がしたい、ということだ。
では歌手活動は一体どこで出来るのか。
東方神起は確かに韓国のグループだ。
韓国でデビューし、1年でアイドルグループの頂点に上り詰めた。
しかし、彼らが本当の意味でブレイクしたのは、私は日本だったと思っている。
韓国でアイドルとして1年、アジア諸国を含めてトップに上り詰めた後、彼らは日本も征服できると思っていた。
いや、正しくは彼らではなく、SMだ。
SMが日本も他のアジア諸国と同じようにうまくいくと思っていた。ちょうど、その頃、日本では韓流ブームが起きかけていたからだ。
しかし、日本は甘くなかった。
日本のアイドル文化は、ジャニーズが作り上げていた。
単にアイドルではジャニーズには到底太刀打ち出来ない。
そこでSMは日本活動をエイベックスに丸投げした。どうやって日本市場を征服すればいいかわからなかったからだ。
エイベックスは、彼らの歌唱力とダンス力に目をつけ、アイドルではなくボーカルグループとして売り出した。
それも韓流グループではなく、日本のグループとしてデビューさせ、日本語の歌を歌わせた。
それでもデビュー当初の1年は、韓流ファンとアイドル好きな一部の人間にしか受けなかった。
彼らが多くの日本人に認知されたのは、本格的に活動を始めて3年目の2008年である。
それまで彼らはほぼ韓国で歌手活動を行っていない。
日本に住み、日本でブレイクするために日本活動に専念したのである。
確かにアルバムや小さなコンサートは行っただろう。しかし、その規模は日本の比ではない。それぐらい活動の軸足は日本にあったのだ。
彼らが日本で大きく認知され、ブレイクしたことで結局韓国での活動も復活したのだ。
「王の帰還」と名付けられたコンサートをはじめとする韓国活動は、日本での歌手としてのブレイクがあって初めて成り立っている。
もし、彼らが日本で活動しなければ、あのまま韓国とアジア諸国に活動の中心を置き、たまに韓流グループとして日本でライブをするだけだったなら、ここまで東方神起はブレイクしなかっただろう。
専用のコンサートホールもないに等しく、市場も小さく、さらに全国ツアーもなく、海外での活動をしなければ大きな利益が持てない韓国の音楽業界の中では、非常に栄枯盛衰が激しい。
グループは短命で、多くのメンバーは俳優や実業家への転身を求められる。
それは国内市場が小さく、国策として次々デビューしてくるアイドルグループとベテランのグループが混在して活動できるほど、需要もなければ、活動の場所もないからだ。
30歳を過ぎれば、アイドルファン活動を辞めて、落ち着いた生活に入る、という無言の社会的通念の中で、アイドル文化は若者に限定された文化であり、当然、対象であるアイドルも若いうちだけ活躍する。
そういう市場の中で、日本のアーティストのように長く中年、老年になっても歌手活動を続ける場所はどこにもない。
韓国では日本のように長くアーティスト活動を続ける場所はないのだ。
東方神起が日本で活動し、ブレイクしたのは、彼らがJ-POPという日本の音楽を歌ったからだ。
だからこそ、韓流ファンでもない幅広い世代から支持された。
誰もが名前ぐらいは知っている存在になったのだ。
即ち、日本活動をしなければ、マトモな歌手活動をする場所はない、ということをジェジュンはよく知っている。
自分が歌うのはどこで、何を歌うことが自分のアーティストとしての評価に繋がるのか、ということを彼はこの11年の活動で身に染みているはずである。
なぜなら、この11年間で、韓国でマトモに歌手として活動出来たのは、2013年のたった1年限りだからである。
日本に戻り3年歌手として活動して、自分が「歌手だ」と名乗っても、韓国では歌手としての活動が出来ない。
結局、彼の前に提示される仕事はモデルであり、ドラマなのだ。
そんな仕事に彼が満足しているとは、私は到底思えない。
自分が何をすれば自分の心が満たされるのかは、彼自身が一番知っているからである。
だから、私にはファンが不安に思っているというのが不思議でしかたなかった。
なぜなら、私は1ミリも不安を感じたことがないからである。
彼は戻ってくるし、歌手活動を再開する。
そこに一抹の不安も感じないからだ。
ファン社会を抜けて、音楽業界に入ると、今まで見えてこなかったものが見えるようになる。
例えば、どこのファン社会も同じだということだったり、数年先を見据えた活動計画が決まっているということだったり、もちろん誰にも言えないような情報を知ることもある。
私はファン社会は抜けたけれど、新しく進出しようと思っている社会では、ジェジュンのファンだということを隠していない。人は私を音楽評論家として見るが、ジェジュンのファンだということも知るのである。
そうすると、思いもかけず、情報を教えられたりする。それは良いことも悪いこともあるだろう。また、それはジェジュンに限ったことではない。
人と人との繋がりというのは、思いもかけないところで繋がっていて、世間は狭いと感じたことも度々ある。
最初に書いた「ジェジュ恋を読んでいた」という人は、まさか、こんなところで読者に出会うとは、と思うようなポジションにいる人であり、間違いなく今後の私の人生の中で大事にしていきたいと思う関係性なのである。
そうやって俯瞰しなくても、彼が日本に戻ってくるのは紛れもない事実であり、彼は歌手活動を再開する。
なぜ、ファンが不安に思うのか、疲れるのか、私には全くわからない。
私はただ彼が戻ってくるのを待つだけである。
長いアーティスト人生の中のほんの数年、寄り道したって、それは大したことじゃない。
彼が歌手活動が出来ない今の状況の中は、彼にとって必ず大切な学びの時間になる。
彼が今の状況の中で、様々なことを学べば良いと思うだけだ。
それが必ず、今後の人生の肥やしになる。
そう思うから、何も不安に感じない。
ただ待てば良い。
そして、自分にできることを考える。
今までもそうしてきたように、自分にできることを考えて実行するだけである。
だからこのブログに久しぶりに戻ってきた。
結局、自分の原点はここなのだ、と最近思うことがあるからだ。
自分を見つめ直す時間、自分の本心を知る時間、
自分が本当は何をやりたいのか、
それを知る時間は大切だ。
彼も
そして私も。
関連記事
- 投稿タグ
- ジェジュン, ジェジュンに恋してる