ジェジュンの地上波放送への復帰が決まった。

限定的だったドリフェスの放送とは異なり、今回は、全国ネットのゴールデンタイムのバラエティー番組への出演だ。

多くの日本人が観る。

8年前のドラマ出演の時よりも多世代の多くの日本人の眼に触れることになる。

この8年間、ずっと願い続けたのは、彼を日本の芸能界に取り戻すことだった。それが、今、現実のものになろうとしている。

一人でも多くの日本人に彼の存在を知って欲しい。それだけを願い続けた8年だった。

 

 

彼が日本活動が打ち切られ、韓国へ戻った後、私は、彼の状況も生い立ちも詳しく知ることになった。

彼自身が、日本での活動を望み、日本の芸能界に戻ることを望んでいても、その芽は何度も何度も潰された。

最初の頃は、明らかなavexの妨害行動があった。その度に思った。「強力な後ろ盾が欲しい」と。

思うように日本での活動が出来なかった。あの頃は、avexの力は音楽業界の中で絶大だった。その事務所と揉めている人間を復帰させるほど業界が甘くないことは百も承知だった。だから、願った。avexよりも強力な後ろ盾が欲しいと。

 

芸能界は、何だかんだと言っても、後ろ盾のない人間には冷たい。

何の後ろ盾も持たない人間が、生きていけるほど甘くない。

だからこそ、皆、事務所に所属したがる。そして、少しでも大きな事務所、力のある事務所に入りたがるのだ。

事務所の力関係が、物を言う世界だ。それが、現実だ。

どんなに彼に人気があり、実力があっても、後ろ盾がなければどうにもならない。

後ろ盾が欲しい、と願い続けたこの8年だった。

 

 

2013年の横アリで、avexとの関係修復を囁かれたジェジュンにCjesは危機感を持った。

だからこそ、その後の彼の包囲網は凄まじかった。

徹底的に日本側からのオファーを潰しにかかった。そして、彼の側に日本と韓国の芸能事情を知る人間としてある人間を張りつかせた。あの頃の彼は、その人物から与えられた偽りの日本の情報を信じきっていた。完全にマインドコントロールされていたのだ。

そして、その頃は、彼は、ソロ活動よりもJYJにやはりこだわっていた。

「3年も活動してないのに、一人で日本に帰って何が出来る」と言われ、日本では、皆、JYJ活動を待っている、と吹き込まれていた。

彼自身もJYJの日本活動にこだわり続けた。

 

ケイダッシュの名前が最初に浮上したのは、2014年夏。

ケイダッシュは、最初からジェジュンしかターゲットにしていなかった。

しかし、彼はあくまでもJYJにこだわり続けていた。だから、結局、引かざるを得なかったのだ。

結局、JYJとしての初の日本でのCDは、インディーズからの発売になった。

Cjesは手を引かなかったし、彼は最後までJYJにこだわり続けたからだ。

そうやって発売しても、日本での活動は始まらなかった。

なぜなら、JYJという商品を日本の芸能界は求めていなかったからだ。

商品価値がなければ、商品は売れない。

即ち、引受け手はなかった。

それは、事務所と揉めたグループをどんなに法律が制定されても、業界に復帰させない韓国と同じように、日本の業界にも不文律があるからだ。

大手事務所と揉めた時点で、JYJというグループには将来がなかった。それが、彼にはわかっていなかったのかもしれない。

結局、彼は、日本活動を手に入れられないまま、軍隊に入った。

 

 

ケイダッシュは、彼だけにターゲットを絞っていたと言える。

なぜなら、もし、JYJファンが言うように、他のメンバーもケイダッシュが欲しがっていたのなら、彼の入隊中、それぞれ二人には、コンタクトがあったはずだ。

彼が入隊していても、他のメンバーを取材し、記事に出すことは可能だし、交渉も出来る。

一人ずつ、先に活動させることだって出来るはずだ。けれども、全くそれらしき様子は見えなかった。

入隊中も、ケイダッシュは、彼だけにターゲットを絞っていたと思える。

自分の関連企業の週刊誌を使って、入隊中の彼を何度も取材し、特集記事を組んだ。

それは、異様な光景だった。

同時期に入隊した東方神起のメンバーさえも、それほど日本の週刊誌に取り上げられることはなく、ましてや特集記事を何枚も組まれるほどの扱いをされたという記憶はない。

彼は、日本での活動を何もしていないにも関わらず、入隊中には、それまでとは比べ物にならないほど、記事になって露出した。

日本のどこの事務所にも属していない、Cjesに言わせれば「韓流スター」である彼が、軍人にも関わらず、大きく紙面を飾る異様な状況だった。

そして、彼は除隊した。

 

 

ケイダッシュは、彼の除隊を待っていたと思われる。

彼には、強固なファン層がついており、それは、この8年、減るどころか、増えているからだ。

さらに入隊中も変わらないだけのファン層を維持し続けた。

除隊後の日本ツアーへの視察は、彼の商品価値を見極める為だったに違いない。

最初から、彼にしか食指を動かさなかった。

 

 

ケイダッシュがなぜ、強力な後ろ盾になるかと言えば、それは、川村会長の人脈に拠る。

川村会長の横並びにバーニングの周防氏の存在があるからだ。

周防氏と川村会長は、高校の同級生であり、関係性も対等なものになる。

周防氏の存在によって、avexとの関係も当然修復される。それは、芸能界の自明の理だ。

ケイダッシュが、彼にターゲットを絞った時点で、彼の日本復帰は約束されたようなものだったかもしれない。

ケイダッシュは、彼が、一人で活動することを決心するのをじっとこの2年間、待ち続けた。

強情なぐらいJYJの活動にこだわり続けた彼の気持ちが、変わるのをずっと待ち続けるほど、どうしても迎え入れたい商品だったのだと思う。

 

 

正月の新年会の記念写真で、世界的な看板俳優の隣り、さらに会長の真後ろという中央に彼を立たせるほど、正式なデビューもしていない彼を重用する姿勢を見せた。

彼は、8年前に日本で活動していた頃の事務所の言いなりになる芸能人ではなく、自分の力で日本に会社を立ち上げ、十分な資産を持ち、強固なファン層を抱えた一人の人間として、事務所はできる限り、彼の意思を尊重している。

そして、彼は、やっと手に入れた日本活動の場所で、焦ることなく、慎重に活動を始めようとしているのがわかる。

 

 

決して華々しくもなく、派手でもなく、それでも確実に多くの日本人が観るであろう番組でのスタート。

それは、日本人に韓国人としての違和感を与えず、普通に芸能人として存在させていく。

決して派手ではなくとも、堅実に着実に、普通に芸能人として日本の芸能界に存在させていく。

それが、結局は、彼の活動にとって、一番安定したものになり、違和感なく日本人に受け入れられていく道だとケイダッシュが知っているからに違いない。

 

「日本人の役でびっくりした。前の晩は、緊張してよく眠れなかった」

 

「どんな仕事でもやる。一から新人のつもりでやる」と話した彼のJAEFANSイベントでの言葉通りに、彼の日本活動は始まる。

 

強力な後ろ盾をバックに、彼は、これからどんどん登っていくだろう。

そして、きっと何の違和感もなく多くの日本人に普通の日本の芸能人として迎えられる日がやって来る。

そう信じている。

 

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猫を飼うのは、日本に腰を落ち着けて生活していくということの現れなのだと思う。
以前、寂しがりやの彼は、よく飲み歩いて、友人を夜中でも呼び出していた。
でも除隊後、滅多と飲み歩かなくなった。そして、「自宅にいることが多い」と言うようになった。
一人でいることが、当たり前になったのかもしれない。
これも、除隊後、彼が大きく変わった一面だと思う。
自分を認めることが平気になり、自分を大切にするようになった。
一人でいることが平気になったからこそ、一人で活動することを決めたのだと思う。
どんなに仲がよくても、一生、一緒にいることはできない。
同じ人生を歩くことも出来ない。
それぞれの人生は、それぞれのものだからだ。
この8年は、彼が一人になるために必要な8年だったのだと思った。
猫は可愛い。
我が家にも女の子がいる。
ジェジュンが迎えた猫も女の子だといいと思っていたら、女の子だった。
女の子は、おとなしくて手がかからない。
猫の気ままな距離感が私は好きだ。
彼もその距離感が良かったのかもしれない。

 

 

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