前記事は、ジェジュンの歌声が広く、ファン以外の日本人に知られた曲、東方神起の代表曲とも言える曲を再録するという記事を読んで、純粋に、単に悲しい、と思った気持ちをそのまま記事に書いただけだった。
その記事にたくさんのコメントやメッセージを頂いた。
それらを読みながら、5人当時からのファンも、そうでないファンも、また、ジェジュンオンリーも、いろいろな思いを5人時代の曲には抱いているのだと感じた。
コメントの中に、「今の東方神起は、別物だと思ってる」というのがあった。
「5人とは別のもの」
それは多くのファンが同感するだろう。
2人の東方神起は、この7年間で、自分達のスタイルを作り上げてきたからだ。
だからこそ、私は、今、あえて、過去の曲を再録する意味が見出せなかった。
別物だと言うなら、過去の曲をなぜ、再始動のこの時期に、わざわざ再録する意味があるのだろう。私には、その必要を感じなかった。
2人は、既に新しい2人だけの東方神起のスタイルを確立している。
確固たるファンダムの上に、新しいファンも獲得している。
そんな彼らは、過去に拘る必要もなければ、過去の曲を歌う必要もないのではないのか。
2人側のファンから言わせれば、「東方神起を守ったのは、2人なのだから、過去の曲を歌ってどこが悪い」という理屈なのかもしれない。
「当然の権利」と思う人もいるだろう。
確かに、5人のスタイルをぶち壊し、勝手に出て行ったのは3人なのだ。何も言う権利がないと言われれば、そうなのかもしれない。
それでも、あの頃のハーモニーを愛している人間として、再録はして欲しくなかった、というのが正直な気持ちだった。
ジェジュンは、自作曲の「忘れないで」について、「僕の曲でもほかに誰かの曲でもない。東方神起5人の曲だ。だから3人でも1人でも歌いたくない」と言い、決して歌おうとしない。
曲というものは、確かに歌手のものであり、事務所のものだろう。
しかし、一旦、社会に発表されたものは、それを耳にした全ての人のものでもある。
曲の所有権とは別に多くの影響や思い出を、それぞれの人に与えるのだ。
本が作者や出版社のものであっても、一旦、読者の手に渡れば、作者の手を離れ、一人歩きし、多くの社会的影響を与えるように、優れた音楽もまた、聴衆の耳に届けられた時から、歌手の手を離れて行くものだろう。
そうやって、広く大衆に受け入れられ、愛されて行く文化なのだ。
もちろん、多くの歌は、元々の歌手以外に他の歌手からカバーされる事もある。
しかし、今回の再録は、カバーとは言えない。
自分達の歌を自分達に取り戻した、新たなオリジナルと言える。
今回の再録は、一旦、聴衆に渡された曲であっても、その所有権は、あくまでも歌手、事務所側にあり、どのようにでも料理する権利を持つものだということを、改めて多くの人に感じさせた出来事だったかもしれない。
「東方神起を愛してくれた、愛してくれてるファンが抱いている思い出に傷つけると思う」と話し、5人の曲を歌おうとしないジェジュンの発言は、当時の歌声に馴染んでいた一般聴衆に対して、最も配慮されたものだと感じる。
多くの聴衆に愛された曲は、歌手や事務所のものであって、そうでなく、多くの聴衆のものでもあるのだという事を、改めて考えさせた。
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最近、記事にたくさんのアクセスとコメントやイイねマークを頂いて、ありがとうございます。
コメントは、承認制にしていますが、余程のことがない限り、賛同意見も反対意見も承認しています。
私の記事は、私の考えを書いたものであり、それについての賛否両論は、コメント欄を見て頂く事で理解して頂ければ、と思います。コメントは、基本、読者の方の場所であって、論議は自由だと思うからです。
コメントを下さる方には、本当に申し訳ないのですが、私は基本的にコメントのお返事はしません。記事を作るのに、非常に時間を取りますので、コメントのお返事をする時間を記事作成に回したいのと、コメントのお返事は、実は苦手です(笑)適切なお返事ができないので、ごめんなさい。
高校2年生の方からのコメントは、正直嬉しかったです。そんな若い方も読んで下さっていると知って驚きました。
基本的には、すべてのコメントを承認していますが、あえての反対コメントや批判コメントに関しては、記事の中で自分の意見を書かせて頂く事が多いです。
また、匿名性から、礼儀に欠けるコメントも承認しません。
そのような場所ですが、読んでくださった感想を送って下さると、とても嬉しく感じます。
頂いたメッセージにも、なかなかお返事出来ませんが、すべて読ませて頂いていますので、これからも、皆さんの意見を聞かせて下さるとありがたいです。
前記事のSHINeeのオンユさんのように、ジェジュンに関連した歌で、他に歌っている方があれば、教えて下さると、また、機会を見て、書いてみたいと思います。
ジェジュンの歌は、私には宝物です。
彼の歌手としての基礎を作り、音楽人として多くの影響を受けた東方神起5人時代の曲がなければ、私は、彼に巡り会えなかった。
そんな曲を大切にしたいと思うだけなのです。
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