過酷な軍隊生活の中でも最も厳しいのが極寒期における訓練だと言われている。
冬季の軍隊生活を一回で済ませられるのか、二回以上体験するのかでは、大きな違いがあると言われるが、その中でも最も過酷な極寒期軍事訓練を今日から5日間、ジェジュンのいる55師団が取り組む。

装備の整った自衛隊などと違って、防寒具なども全員に装備されるとは限らず、訓練を終えて凍傷になる兵士も多いと聞く。
また、訓練といえども実戦形態の為、各兵士は遺書を用意して訓練に臨む。

そんな訓練に挑む人を前にただただ、無事を祈るだけ。
彼を含めて、55師団全ての訓練兵が、一人の怪我もなく、無事に終えることを心から祈る。

ただ、ただ、無事を祈るだけ。