本当は公開記事で書くことに迷いがなかったと言えば嘘になる。ここに書くことによって新たな火種をまき散らすつもりはありません。

でもここのところのファンサイトを巡るいざこざに自分の考えを記録として残しておきたいとも思う。

最初に述べておきたいのは、特定のファンサイトを対象にした記事ではないということだけだ。自分も小さいながらもサイトの管理人であることを考えれば、自分へのもう一度確認の為の記事でもある。

 

ジェジュンのファンになり、ブログを始めて知ったことは、韓国のファンサイトの存在だった。それまで日本では事務所の管理したファンクラブ以外の存在を知らなかった。

韓国では、事務所が管理した公式のファンクラブはなく、それぞれ私設ファンサイトがあり、そのサイトが大きな力を持っているということを知った。公式グッズ顔負けのサイトグッズを作り、売り上げる。その売上げからそれぞれ贔屓のメンバーに贈り物をしたり食事のサポートをしたりしていることを知った。

初めて見たサポートは、ジェジュンへの食事サポートの画像で、おびただしい食物と一つ一つにその存在を示したサイトの名前の入ったシールを貼られた飲食物とケイタリングの食事だった。

 

日本には、このような文化は存在しなかった。芸能人とファンとの距離は明らかで、事務所が管理をきちんとしている。むやみに本人に近づいたり、ファンサイトを立ち上げ、画像を使ってグッズを販売するということなどは考えられない世界のことだった。韓国の芸能人を応援するのには、韓国方式を取ることが必要かのように、多くの日本ファンが韓国の私設ファンサイトに参加をするようになった。

 

多くの韓国サイトは、日本では日本支部という形で運営をしていたのに対し、今回あるブロガーに名指しで批判メッセージを送ったサイトは、海外ファン向けに独立した別名称のサイトを立ち上げていたのが、他のサイトと異なる特徴だと思う。このサイトは、海外のジェジュンファン向けに立ち上げられたサイトであったが、参加者は圧倒的に日本ファンだった。その為に日本語でブログ記事を展開し、日本ファン向けの記事をたくさん更新している。これが多くの日本ファンの誤解を招く事態を生じさせている原因の一つだと思われる。

 

多くの日本ファンは、このサイトを韓国のサイトの日本向けサイトだとは思っていない。

このサイトのスタッフ(韓国サイトの説明によれば日本スタッフの一人ということなのだろう)の代表者ともいうべき人が、このサイトの管理人であると思っている日本ファンは圧倒的な数になる。それは、彼女が、twitteの自分のアカウントを使ってこのサイトとは関係なく独自のイベントを何度も開いている事に起因する。さらにそのイベントに韓国のサイトが、記念品なるものを提供している為、多くの日本ファンは、このサイトの管理人は彼女であるとの認識を日本では持つのだ。

 

その事実に対して、批判メッセージを送られたブロガーは、「そうではない。このサイトはあくまでも韓国のサイトであり、彼女は管理人でも何でもなく、日本のスタッフの一人に過ぎない」という事を記事として書いただけのように私には読み取れた。その記事と、ジュンスの私設ファンサイトの所業を一緒に書いたために誤解を生じたに過ぎないのではないのだろうか。

彼女のブログにあがっているコメントの数々を読んでも、また記事を読んでも、日本語が正確に読み取ることさえ出来れば、決して韓国サイトの事を批判しているのではないということはわかる。

日本スタッフがいるのならなおさらのこと、日本語の記事の内容を正確に伝達しさえすれば何の問題も起きなかったのではないかと感じた。

 

韓国サイトのメッセージを高圧的だと感じた日本人は少なくない。

しかし、このようなメッセージは、私もかつて受け取ったことがある。

 

私は、韓国ファンとも韓国サイトとも交流を断ってしまった。それは考えが異なるということが一番の原因である。

ファンとして未熟であり、ブロガーとしての未熟だった頃、多くの事を韓国ファンやサイトから教えられたことは事実だ。現に今私がここにオンリーペンとして存在していること自体が、韓国サイトのスタッフとの出会いがなければ決してありえなかったことだと思うからである。

 

多くの事を教えられ、一時期、心を近く寄せて、感情を共にしたこともあったが、韓国人特有の考え方に出会って私は彼女達から離れる事を決意した。

多くのやり取りの中で決して気持ちを共有出来ることはないと感じた一瞬があったからだ。

「国を越えて一つの心で彼を応援する」

そう出来ると信じていた時も確かにあった。しかし、今は、そうは思えない。

自国に彼がいつもいる韓国ファンと、いつ彼に会えるかわからない長い時間を待ち続けなければならない日本ファンとでは、根本的に立つ位置は異なる。その違いを越えて、同じ気持ち、一つの心で彼を応援していくには、私には余りにも未熟な心しか持たない。

 

日本人であるなら、彼がいつも日本にいて日本で活躍することを望む。彼はどんなに日本で活躍しても韓国人なのだ。彼が帰化し日本人にでもならない限り、この圧倒的な優劣は、超えようがない。そして、その超えられない壁の前に日本ファンである私は、同じ気持ちを持つことなど到底出来ないと思うだけだ。その気持ちに気づいてからは、韓国サイトのサポートに参加することも韓国ファンとの交流も韓国式のサポートをすることも辞めた。

日本人であるなら、日本人としての応援の仕方で構わないと思った。

日本人ファンにしかわからない気持ちを共有しあえる人達だけでサポートすればいい。彼が日本活動を諦めない、日本語の歌を諦めない限り、その彼の気持ちを支えられるのは日本ファンでしかない。

 

この4年、日本ファンに対する気持ちを彼が失わなかったように、日本ファンの一人として決して彼との細く繋がった糸だけは手放したくない。それはどんなに日本に戻ってこれなくても、日本語を話せなくとも、日本ファンに会えなくとも、彼が日本への気持ちを失わないようにサポート出来るのは日本ファンの気持ちしかないと思うからである。

 

たとえ彼が韓国人であったとしても、日本人として独自のスタイルで彼をサポートすることがいけないとは思わない。日本ファンとして、彼に日本での居場所を与えたい。それは、日本における寄付行動であったり、慈善活動であったり、彼の名前で日本の施設に寄付をしている人は案外多いのだから。

 

日本ファンであるなら、彼が日本で少しでも社会的に認められる事を望むのはいけないことなのだろうか。韓国人の彼には必要ないことなのか。日本に特別な感情を持つ事は彼にとってマイナスなのにも関わらず、彼はその感情を隠そうとしない。その彼の気持ちに応えるのには、日本での彼の知名度を上げることは間違っているのか。

 

一人の日本ファンとして、純粋に彼と彼が生きていける日本での場所があることを願っている。

そんな願いは、日本特有の願いであって、他国のファンと共有出来る願いだとは私には到底思えなかった。だから私は離れた。

そして、これからも積極的に交流することはないだろう。

 

日本ファンとしての私のあり方は、間違っているのかもしれない。

それでも私は私独自の考えを支持してくれる人達とやっていきたいと思う。

それは、日本人だから。そうしか答えられない。

 

今回、大きなサイトから批判メッセージを受け、名指しされた彼女が、勇気を持ってやり取りの全てを公開したことは、きっと日本ファンが一度立ち止まってサポートについて考えるいいきっかけになったと思います。

 

韓国サイトのサポートにお金だけを送るあり方は、一度考えてみる時期に来ているのではないかという一つの提案になったのではないかと思います。

そしてそのやり取りの中に私はかつて自分が感じたのと同じ韓国人特有のものの考え方を見出しました。この4年、何も変わっていないのだということをあらためて確認したのです。

 

韓国方式のサポートはそれはそれで韓国におけるジェジュンの地位を押し上げることには重要なことであるに違いない。そのやり方まで言及する気持ちはなければ否定する気持ちもない。但し、私は日本人であり、日本で彼が活躍することを夢見るファンの一人だ。そのファンとして韓国サイトのサポートに参加する気持ちも持たなければ、その方式を模倣しようとも思わない。

 

彼が日本を愛してくれるのは、韓国にはない良さを日本の中に感じるからであって、それは日本独自の文化や慣習に起因するものが多い。そんな彼の気持ちを思えば、日本ファンは日本ファンとしてのあり方で彼をサポートしていく道を見つけることが、彼の日本活動への意欲や気持ちを支える事に繋がるのだと信じたい。

 

だから、私は、韓国方式のサポートに準じない。

それが日本ファンとしての私のあり方だと思っている。

 

最後に誤解のないようにもう一度書き沿えておきます。

これは特定の韓国サイトを批判した記事ではありません。日本ファンとしての私の気持ちを正直に書いたものであるに過ぎない。これぐらいの表現の自由は、日本では認められていると思っている。ブログは自分の思った事を書く場所であって、この程度の記事がルーマーになると思うのは大きな誤解である。私達ブロガーが書く記事などは、大きな韓国のファンサイトの存在に比べたら取るに足りないほど小さな存在でしかない。その存在が、自分の意見を書くぐらいの場所は、許容されてもいいはずだ。ここは、表現の自由を認められた日本なのだから。

それだけを申し添えておきます。

 

Kuko