昨日、2つの記事を読んだ。
2017年はJYJにとってターニングポイントという記事と、Cjesのぺク代表のマネジメントが素晴らしい、という記事。
余りにお粗末な記事に笑いが出た。
JYJの日本シングル発売は、ジュンスのソロシングルに置き換えられ、ジェジュンのアジアツアーは、ファンミに置き換えられている。
ジェジュンは、歌手活動をして、10万人を動員しても俳優としての記載しかない。

お抱え記者を使って、ここまで事実を捻じ曲げて書かないと危ういぐらい、Cjesは、事務所としての存在自体が揺らいでいるのかもしれない。

2017年がJYJにとってもCjesにとっても、一つのターニングポイントなるのは、確かなことだろう。
一押しのジュンスは義務警察に入り、ユチョンはスキャンダルにまみれて、裁判の行方すら見えない。
異常に膨らんだ事務所の経費を支えるには、不本意ながらもジェジュンを頼るしか道がない。
カルチャーまで立ち上げて、ミュージカル界に打って出たのはいいものの、肝心のジュンスは出演出来ず、穴埋めに使おうとしたジェジュンは、本人がミュージカル出演をハッキリ断る始末。
大物のミュージカル俳優と契約するにも経費がかかる。
今、確実に収入が見込めるのは、ジェジュンしかいない。
5年ぶりに出したコミのアルバムは、ジェジュン出演のPVだけがヒットし、事務所の負担を軽減することにはならなかった。

 

8年前、二度と表舞台には戻れないと思っていた代表は、JYJという宝物を手にした。
しかし、JYJは音楽グループで、自分が勝手知ったる演劇の世界とは無縁の存在だった。
自分を葬り去った芸能界にもう一度、自分の存在を知らしめる為には、未知の分野の音楽事務所ではなく、芸能事務所にする必要がある。
ジェジュンとユチョンを説得し、俳優に転向させることに躍起となった8年だったと言える。

日本に強固なファン層を持つJYJからの収益を、十分、事務所に還元させるために、日本での活動は、すべて自前でやった。
他のアジア地域と同じように、プロモーターだけを使い、日本の企業とは一切組まず、収益が、日本側に落ちない仕組みを作った。
韓国に日本ファンを呼び込む為に、ツアー会社を傘下に入れ、日本ファンからの収益は、すべてCjesが管理した。
その資金を元手に、多くの俳優と次々契約し、また、事務所の職員も増員して、既存の大事務所と遜色のないほど、体裁を整えた。
たった8年で、Cjesをそれほどの事務所にしたのは、他でもない代表のマネジメント力によるものだという。

しかし、実態はそれほどのものなのか。
大物俳優だったソン・ジヒョもイ・ボムスも既に短期間でCjesを去った。
彼らに匹敵するほどの大物俳優は、その後、契約していない。
また、結局、ジェジュンを俳優に転向させることも成功しなかった。
二人とも、彼の共演者だったというのも皮肉なことかもしれない。

JYJの兵役に関しても、現役入隊を最後まで何とか避けようとしたのも事務所の方針だった。
現役入隊すれば、事務所の管轄から完全に離れ、軍隊の管轄に置かれる。
即ち、事務所が手を出せない環境に置かれるのだ。
今までマネージメント事務所と言いながらも、その実態は、所属事務所と何ら変わらないぐらい、すべてを管轄してきた。
オファーを徹底的に管理して、巧妙にコントロールしてきた。
事務所の方針に沿わないものは、徹底的に排除した。
それでも結局、ジェジュンの現役入隊を阻止することは出来なかった。

Cjesは怖かったのだ。
彼が事務所の管理を離れ、一人の人間として多くのことを経験すること。多くの価値観に触れること。
芸能人として、10代から、事務所の管理を受け、ある意味、閉鎖的で画一的な価値観の中でしか、生きてこなかった人間が、いわゆる世間の考え、世間の価値観に触れることを最も恐れたのだ。
ある意味、彼にとってはカルチャーショックに近いものがあったかもしれない。
厳しい軍務の中で、真面目に物事に向き合えば、正当に評価される世界を知った。
誠実に人に対応すれば、それに見合ったものが与えられる社会。
キム・ジェジュンという芸能人が、一般社会でどのような評価を受けているのか。
Cjesという事務所がどのような評価を受けているのか。
事務所の管理を離れることで、自分の立場を客観的に確認することができたはずだ。
多くの考えに触れる中で、自分の考えを確立していく。

二等兵から一等兵、上等兵から兵長へと昇進していく中で、判断を間違えれば、部下の死に直結するような想定の中での訓練は、彼に今までと全く違った判断力と決断力を要求したに違いない。
それが、軍隊であり、人間が変わるのだ、ということを経験者の代表は知っていたからこそ、自分の管轄の手が及ばない軍隊に入隊することを最後まで反対したのだと思える。

結局、ジェジュンだけが、代表の思惑通りに行かなかった。

彼は、副業を元に、潤沢な個人資産を築き、今や、Cjesと対等の立場を築こうとしている。
KAVEオープン以降、Cjesは、彼に対して、本当の意味でのマネジメント業務しか出来ない状況になっているのだ。

ドリフェス出演を決め、フォトグラファーとして仕事したパリでも、彼は日本に話題を提供することになった。
そんな彼をCjesはコントロール出来ない状況になっている。

彼がドリフェスを機に、次々と日本側と接触をしないように、せめてできることと言えば、別の仕事を与えて、日本の滞在期間を短くすることぐらいだ。
そして、恒例の下げネタ提供。
共演者の女優とは、フォトグラファーの仕事でカップリングしただけなのに、スキャンダルをまきちらし、お抱え記者には、彼の歌手活動以外の記事で、彼の歌手としての露出を封じ込めた。

ドリフェスの記事をあえて出さないということは、裏返せば、その仕事にCjesの絡みが殆どないことになる。
もし、Cjesに多大な収益が見込めるのなら、大々的に宣伝するだろう。
そうならないものは、勝手に彼が取った仕事であると言えるのかもしれない。

Cjesは焦っている。
やがて彼が、全くコントロール出来ない場所に飛び立ってしまうことを恐れて。

「この事務所には、僕を気に入らない人もたくさんいると思いますが・・・・・・」
除隊後の事務所の忘年会に出席し、経費をすべて払った彼の言葉は、ある意味、宣戦布告だったかもしれない。
入隊前の彼なら、決してそんな言葉は口に出さなかったはずだ。

 

そんな彼にCjesが打てる手段は限られている。
彼を下げる一方で、自分が如何に価値のある人間なのか、如何に能力のある人間なのかということをお抱え記者に書かせる。
その手法が、いつまで通用するだろうか。

結局資金力を持つ人間が勝つ世界。
彼の収益に頼らずに、彼をコントロール出来るだけの資金をCjesが持てるかどうかだ。

この8年間に繰り返されてきた男の嫉妬心。

整形して全く別人の顔になった代表の写真を見ながらそんなことを思った。


ジェジュンは今日帰国します。
韓国に戻り、ドリフェスまでの期間。彼は、十分に歌の練習をする時間が与えられるでしょうか。
代表と彼との力の攻防が再び始まります。

フランスの空港であげた彼のInsta.には笑顔がありませんでした。
韓国は、彼にとっていろんな意味で戦場なのかもしれない。


「フランスで偶然でお会い出来て嬉しいです」
そう日本語でインタビューに答えた彼の笑顔が印象的だった。


日本に早く帰っておいで。