私は、いつも物事を別方向から見ようとするのか、多くのファンの流れに逆らった記事を書く事が多い。それが、余計な反発や批判を招くことになるとわかっていても、心の中に浮かんだ考えや感情に蓋をする事が出来ない。この記事もそんな記事になるだろう。

ある人達を好意的に見ている人からすれば、不愉快極まりない記事になる事は違いない。それでも私はこういう穿った見方しか出来ないのだ。それは、彼の今までの人間関係を見てきて、懸念を持った事が全てそのようになってきた経験からなのかもしれない。

 

彼の情報が全く上がらなくなって久しい。

あれだけ上がっていた一般人とのオフショットは、3月を境にピタリと出なくなった。それは彼自身が画像を出さないで、と伝えているらしかった。

それでも軍のコンサートやイベントの公式の場面で彼の姿をたくさん見る事が出来ているうちは良かった。

9月に兵長に上がってからは、全く動向がわからなくなった。

だからなのか…

 

ジェジュンファンは、ジェジュンに飢えている。

ジェジュンの情報なら、どんな些細なものでも飛びつく。

彼が2010年に韓国へ戻って以降、韓国式のファンスタイルの中で、慣らされたのか、どんな情報にでも飛びつく。ましてやそれが日本との些細な関わりでもある事なら、ファンは一喜一憂する。

 

今までも日本人を含めて、彼の友人だという顔をして、どれだけの人間がファンの購買力を利用してきただろう。

アクセサリー屋しかり、服屋しかり。

彼との親密さをアピールし、彼が自分だけに見せる顔や言動のエピソードをファンに晒して、自分の仕事の利益に繋げる。

そこには、彼との友人関係であるという事の背後にある彼のファン層を常に充分意識した行為が見てとれる。

そういう人間達を今までどれだけ見て来たかわからない。

 

彼自身が「友達だ」と発言し、ツーショットをあげ、親密さをアピールした人間が、自分の仕事の利益に当然のように彼を利用する。

自分の商品をアピールする場所で、彼とのエピソードを持ち出し、彼のファンの心理をくすぐる。挙げ句の果てに、煽られ、操られたファンは、その人間の商品を購入する。そんな場面をこの6年間、どれだけ見て来たかわからない。そして、その結果、どうなったのか。

彼との友人関係は消滅する。

 

古くからのファンなら、ああ、あの人の事か、と思い当たる節は、何人もあるだろう。

 

今回も彼の友人は、日本での自分のアルバム発売のイベントに彼のエピソードを二度も持ち出した。

彼の情報がない中、彼のファンが自分のイベントに来ているというのを十分意識した上での発言だった。

 

かつてメンバーの最初のアルバムに彼は自作曲を提供した。JYJメンバーが参加すると事務所から発表されたにも関わらず、蓋を開ければ、彼だけが曲を提供していた。

その時、彼のファンはどうしたか。

2012年は、彼の音楽活動が全くない年だった。それまでの2年間も全くと言っていいほど、彼の歌手活動はないに等しかった。

そんな飢えた状況の中で、餌をばらまかれたのだ。

多くのファンは、彼がただ、曲を提供しただけであって、フューチャリングはおろか、バックコーラスにも参加していないにも関わらず、彼の曲を聴きたいと言って、こぞってアルバムを購入した。

その結果、どうなったかと言えば、後日、彼自身が、歌っている僅かな音声の映像が出てきて、彼の原曲とアルバムに入っている曲との余りの違いに、彼が歌っている原曲が欲しい、と言うファンが多かった。

即ち、彼の原曲は、メンバーのアレンジによって、全く趣の違った曲になってしまっていたのだった。

 

今回のことは、過去のそれとは違うだろう。彼が作曲している曲でもなんでもない。ただ、その人物曰く、「彼が凄く気に入って欲しがった為に、除隊してくる前に自分のアルバムに入れた」という事らしいから。

その発言で、一体どれぐらいの人間が実際にその曲を聴くためにアルバムを購入するのかは知らない。しかし、「彼の友人なのだから、応援してあげましょう」というメッセージがあるぐらいだから、まるで、絆ファンのメンバー愛と同じ空気を感じるのは、私だけだろうか。

 

私は、こういう話題とこういうファンの仲良しこよしを見るたびにうんざりするのだ。

一体、誰のファンなのだろうかと。

「友達だから応援してあげよう」と呼びかけるその口で、彼自身がデザインするMoldirの販売方法が気に入らないと言って、彼自身を批判する。

Moldirは、彼自身の紛れもない作品であるにも関わらず、購入もせずに批判をし、単なる友達が手がけた作品は、購入しようと呼びかける。

一体、誰のファンなのか、と疑いたくなる。

 

彼の周囲には、彼の正式な日本活動をされるのを歓迎しない仕組みがすっかり出来上がっている。

ファンサイト、家族、事務所、プライベートマネージャー。

この仕組みの中に、日本事務所との正式な契約を歓迎する構造は、残念ながら見当たらない。それは、この6年間、さりげなく自分の店や品物のアピールをしたりする彼の周囲にいる知人、友人関係も然りだ。

誰もが、今のこの状況を良しとし、彼のプライベートを食い尽くす。

彼のプライベートの画像を切り売りする家族の存在は、ハッキリ言ってその画像の公開においてだけ言えば、サセンにも近い行為だ。いくら微笑ましいからといって、彼の寝姿を公開したのは、あとにも先にも、サセンと家族だけだからだ。

まるきり無防備の寝姿を家族という名の元において公開する心理も私には、到底理解の範疇を越えるものがある。入隊中でさえ公開されてきた画像や手紙の数々を目にして、戸惑う気持ちを持つ私の感覚の方が、韓国スターを応援するファンとしてはおかしいのだろうか。

 

いずれにしても、これらの周囲やファンの動向を見ると、今のようにプライバシーを切り売りされる韓流スターとしての方が望ましく、徹底的にプライベートの情報も事務所に管理され、ファンサイトに所属しても何の特権もなく、ファンサイトの存在そのものに何の価値も見いだせない日本事務所との正式な契約など、誰も望んでいないように感じるのは私だけだろうか。

 

口では、どんなに日本事務所との正式な契約や活動を望んでいると言っても、それが自分達の今まで得た利益特権を犯すとわかっていて、本心から望んでいるとは言い難い。

 

前述の友人だけでなく、そのほかの同じ業界の友人に対しても、私は冷ややかな目を向ける。

いつ、友人が、自分の利益の為に彼を利用するかわからないと思うからだ。

韓国の芸能界という同じ土俵に立ち、同じ業種の歌手と俳優業を行い、日本市場を視野に入れる時、本当に利害関係が被らないと言い切れるのか。

そこに純粋に友情が成り立つのか。

あれほど苦楽を共にしたメンバーですら、私は最初から利害が被ると感じていた。いつか必ず、その利害が友情という名の仮面を壊す時がやって来ると感じていた。

自分の商品やイベントに彼の名前を持ち出す人間を私は一切信用出来ない。

 

そうかと思えば、日本の彼の友人は、一切彼の名前を出すことなく、淡々と彼にまつわるエピソードを話す。そこには、自分の利益に彼の名前も彼のファンも利用しようとする心が一切感じられない。

友情とは、そういうものなのではないのか。

 

彼とのツーショットを自慢げに公開する一般人と同様、彼の名前や画像を出してさりげなく自分をアピールする韓国の芸能人のやり方に、私は馴染むことも出来なければ、彼の真の友人だという信頼を持つことも出来ないのだ。

 

そういう穿った見方をするファンが一人ぐらいいてもいいだろう。

間違いなく私は、彼だけのファンなのだから。

何の利益特権も持たない、一人の普通のファンだ。