除隊を明日に控えて、ここのところの仲間意識や一体感のアピールに反吐が出そうになる。
これみよがしにわざわざブランケットを持ち出した画像には、この1年9ヶ月、二人の間に何の交流もなかったことを証明するかのよう。
23日にオープンしたにも関わらず、除隊間近に花を贈るのは、開店に合わせて贈れば、花が枯れてしまうからか。
三年前に明洞にオープンしたときには、無視し続けたのに、代表まで花を贈るのは、どういう風の吹き回し?
彼のCjesに移ってからの活動を俳優業を優先的に纏めたFasebookなど、この6年間で彼の広報とも言えるものを初めて見た気がした。
そこにも陰湿とも言える歌手業隠しが、巧妙に仕組まれているのを見ながら、ここ数日の大々的アピールは、誰に向けてのものなのかとふと思った。

この1年9ヶ月、私達ファンがCjesとメンバーの本性を見たように、彼自身も見たのではないのか。
除隊一日を残し、10月の長期休暇、今月の直前の長期休暇があっても、事務所からは、具体的な除隊後の活動計画は除隊イベント以外、何も発表されない。
これほどに所属事務所としての一体感をアピールするなら、当然、活動計画も大々的に発表されてしかるべきだ。
それがされないのは、本人と交渉が詰めれていない証拠とも言える。

彼は、実家にも立ち寄っている節がない。
入隊前、ぺク代表は、彼をどうしても入隊させたくなかった。
それは、現役軍隊を経験したら、人間が変わることを知っていたからだ。

軍隊では、常に右か左かの判断を求められる。それも瞬時の判断だ。
その判断が実際の戦場では、命取りに繋がる。判断を誤れば、部隊は全滅する。即ち、命を失うのだ。
現役入隊をするということは、死をいつも覚悟しなければならない緊迫感の中で641日を過ごすことになる。
社会と隔絶された中で、常に生死に直結する判断を求められる。
これで変わらない人間はいないと言われる。

自分がいつも何を選択するのか、その選択は正しいのか、その選択をすれば、先に何が待ち受けているのか。

18歳でデビューし、アイドルとなった彼は、いつも他人の管理のもと、誰かの下す判断によって人形のように人生を過ごしてきた。
大きな選択は、常に誰かが判断していて、言い渡された仕事をこなしてきた。
SMを抜ける時、Cjesに移る時、
彼は自分で判断したかのように感じただろうし、確かに判断しただろう。しかし、それは、二者択一の判断ではなく、一者択一。即ち、一つの方法しかなかった。その道しかなかったのだ。
Cjesに入らなければ、芸能界を引退する道しかなかった。
周囲のどす黒い感情の餌食になった月日だった。

軍隊に入って、初めて彼は、その環境から抜け出し、自分を客観的に見つめ、Cjesという事務所を客観的に見たのだ。

メンバーの中でたった一人、過酷な現役入隊をした彼が、どのように変わっているのか。

最も恐れているのは、ぺク代表とメンバーだろう。
この1年9ヶ月、全く交流をしてこなかった彼が、どのような人間に変わっているのか。

その答の一つが、除隊後の活動の発表がされないことだ。
見切り発車をした真夜中のファンミは、中止になり、体面を保ちたい事務所は、報道機関に彼の除隊を大々的にアピールした。
今さら白々しいほどの広報と、一体感アピールは、彼が彼らと何のコンタクトもとっていないかの証明とも言える。

彼がどんな人間に変わって帰ってくるのか、

明日、私はそれを知る。

 

いよいよ明日、彼が帰ってきます。
大きな怪我もなく、病気もなく、事故もなく、無事に戻ってくる。
そのことだけを素直に喜べないのは、彼が戻る環境が、余りに四面楚歌の環境と知っているからです。
彼は、韓国人でありながら、日本的思考と日本的感覚を持ち合わせた人間でした。その本質が変わっていないのは、入隊中に日本語で日本ファンに向けたメッセージを堂々と残すことからもわかります。
彼が、除隊後、どの道を選ぶのか、一人のファンとして静かに見守りたい。
彼の決断と彼の行動を信じること。
それだけが、私にできることだと思っています。