KiTAlbumとは、昨年末にジェジュンが韓国で発売を予告したコンプリートアルバムで、今まで韓国で発売された全てのアルバムとボーナストラックとしての新曲が収められたアルバム全集のことだ。
そのアルバムが先日より予約した人に届いている(なお、この全集は既に完売している)
私も予約した1人だった。
ただ、アルバムを宅配業者が持ってきたとき、私自身は不在で夫が受け取った。
その折に1430円を支払った、というのだ。
伝票を見ると代引き・現金のみと記されており、業者は「代引きです」と言って持ってきたとか。
このアルバムの代金は既にPayPalでクレジット決済している。
それで私は何のことか訳がわからず、伝票を見直すと、消費税1100円、代引き手数料330円と記されている。
わずか1430円という額だが納得が行かず、販売元の代理店に問い合わせることにした。
その日は祝日ということで会社はお休み。
翌日の昨日、カスタマーセンターに電話をしたのが、何度かけても外部からの電話を拒否している音が鳴るばかり。
仕方がないのでメールでの問い合わせを。
すると、最初は、
こちらではわからないので、宅配業者に聞いてくれ、とのこと。
既に宅配業者には問い合わせ済みで、業者からは「発送元がそのように徴収することを指定してきているので詳細は発売元に聞いてください」との回答を貰っていた旨を伝え、明確な回答を頂けなければ、それ相当の対応をします、と伝えた。
海外のサイトを相手に交渉する場合、こちらの意思と意見をハッキリ伝えることが必要だ。
なぜなら、日本流の性善説は通用しない。
ジェジュン関連商品の場合、不誠実な対応をされた記憶はないが、相対的に韓国アーティストの関連商品を扱う代理店は購入者とトラブルになることが多い。過去には詐欺まがいの事例もあったりして、アーティスト自身が全く預かり知らない部分でトラブルが発生することも珍しいとは言えない。
そういう事例や経験から、韓国や中国の業者を相手に交渉するときは、ハッキリ、こちらの意思を伝えることが必要だとアドバイスを受けたことがあり、そのようにしている。
今回、友人に聞くと、やはり商品到着時に1430円を訳もわからず要求されて支払った、と言う。
何の代金なのか訳もわからず支払っている人は多かったのではないか、と感じた。
代理店から返ってきたメールは一通目のぞんざいなものとは異なり、「購入商品のことでご不便をおかけし、申し訳ありません」の文言から始まった非常に流暢で丁寧な日本語の文章で、宅配業者からのメール内容をそのまま添付したものだった。
その内容は、
SAGAWAから受け取った内容をお伝えします。① 関税 : 免税品目であるため、別の関税は賦課されていないことを確認しました。② 消費税 : 900円③地方消費税:200円④ 発生した関税·付加価値税に対する代引手数料 : 330円 / 1件当たり -> 運送会社が賦課した金額(運送会社が代わりに税関で納付する -> この名目でその手数料330円を賦課する)***総額 : 1430円
運送会社でもう少し詳しく内容を説明してもらうように伝えておきます。
- 課税価格が1万円以下の貨物の場合、原則として、関税、消費税および地方消費税は免除されます。ただし、酒税およびたばこ税・たばこ特別消費税は免除になりません。また、革製のバッグ、パンスト・タイツ、手袋・履物、スキー靴、ニット製衣類等は個人的な使用に供されるギフトとして居住者に贈られたものである場合を除き、課税価格が1万円以下であっても関税等は免除されません。
- 個人の方がご自身の個人的使用の目的で輸入する貨物の課税価格は、海外小売価格に0.6を掛けた金額となります。その他の貨物の課税価格は、商品の価格に運送費および保険料を足した金額になります。
- 上記の関税率とは別に内国消費税(消費税、酒税など)および地方消費税が別途課税されます。また、無税のものについては、内国消費税および地方消費税のみが課税されます。
- 郵便物の重量制限などのため2個以上に分割されている場合は、この合計が課税価格となります。
以下省略
要するに、今回、日本の代理店を通して購入したにも関わらず、扱いは個人輸入という形になっており、関税がかかるというものなのだ。
内容的には納得出来たが、これがどこかに明記されているかと言えば、そうとも言えない。
商品が自国(この場合日本)の事情で韓国に返送された場合、その返送に関わる費用は購入者持ちになる、というものだけだ。
それで、今後のことも考えて代理店には、商品の販売ページに、商品を購入した場合、これらの税金とそれに伴う手数料を支払わなければならないことを明記して頂くようにお願いした。
私自身、音楽業界の人間になって以来、業界内のことはいろいろ知る。
韓国アーティストのグッズなどを巡ってのトラブルは、それが関係者の耳に入ることもしばしばである。
評論家になって知ったことだが、新たな仕事を依頼するとき、ファンの動向や気質というものは少なからず、そのアーティストに影響を与えるということと、何らかのトラブルを抱えているものを嫌う傾向が強い。
今回の事例を考えてみると、アーティストの全く預かり知らないところで、商品を購入するのに訳のわからないお金を取られたということになる。
今回は少額だったが為に、何も思わず支払った人も多かったかもしれないが、納得の行かないまま支払った人もいるかもしれない。
代理店がアーティストの関連物を販売する場合は、代理店そのもののスタンスがアーティストへの評価の一因を担うという自覚が必要になる。
特に今回のように、彼自身がサイトにメッセージを寄せ、独占販売する形で代理店契約を結んでいる(と思われる)場合、代理店=ジェジュンという構図が成り立ちかねない。
対応の仕方によっては、ジェジュン自身の評価に悪影響を及ぼしかねない事案とも言え、そういう小さなトラブルの積み重ねが、ひいては韓国アーティストの業界での評価に繋がっていく、ということを十分認識する必要がある。
これらのことは、音楽業界に入ったからわかることで、例えば、ケイダッシュについての業界内、音楽評論家の間での評価についても耳にすることは少なくない。
もちろんケイダッシュだけでなく、氷川きよしの所属する長良グループなども評価はよく耳にする。
そういう立場にいる人間としては、今回のことが、今後の彼の日本活動再開に向けて、何某かの影響を与えるかもしれない可能性は極力排除しておきたいと思った。
今回のことはジェジュンだけでなく、この代理店が販売する全ての韓国人アーティストに関わることで、代理店を通して購入する場合、必ず徴収されるものであるということになる。
それで、代理店にはこちらのポジションを明らかにした上で、今後、販売ページにこれらの代金の明記をお願いし、代理店のあり方がそのままアーティストの評価や仕事へ影響を及ぼすかもしれないという懸念を伝え、理解を求めた。
その結果、以下のような回答を頂いた。